偉大なる音楽家ジョン・レノン No.1

  • Apr 13, 2012
  • Pankie Koba

ややもすると、ジョン・レノンは詩人や思想家というイメージを一般的に持たれがちですが、私が最も影響を受け、そしてもっとも敬愛するジョン・レノンは紛れもなく、20世紀を代表する偉大な音楽家です。

その素晴らしさを少しでも伝えられたらと思い、ビートルズのアルバムを通してジョンが残してくれた音楽の貴重な財産を語らせていただきます。

まず、今回は1963年3月22日に発売されたデビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」。

そのタイトル曲「プリーズ・プリーズ・ミー」ですが、作詞・作曲ともジョンです。唱歌のようなよい子のメロディー、例えて言うなら「カエルの歌」のようなメロディーをハーモニカとボーカルコーラスそしてオブリガートでのギターのフレーズで今まで聴いたことがないゾクゾクするようなポップスに仕立て上げました。

まず、歌い出しのハーモニーをすべて同じ単音で通す発想は、バロック音楽時代バッハやヘンデルが好んで使った手法を取り入れ、3度フラット、4度、5度と階段を け上がるオブリガートのギターフレーズはブルースっぽいグルーブ感を出して、クラシックと黒人音楽の見事な融合が成されてます。

1962年のデビューシングルA面の「ラヴ・ミー・ドゥー」も収録されてますが、この曲はポールが16歳の時に作ったものです。

ただし、最初のハーモニカと歌い出しのハーモニーのアイデアはジョンです。

ここでも歌い出しのハーモニーは3度の音を抜いてブルージーな雰囲気を醸し出してます。

SIDE1の6曲目の「アスク・ミー・ホワイ」はモータウンの洒落たポップな感じ、スモーキー・ロビンソン風な曲作りを意識的にしてます。

そして、このアルバムのトリを飾る「ツイスト・アンド・シャウト」!

もちろんこの曲はアイズレー・ブラザーズのカバーですが、ビートルズのオリジナルと思ってる人はかなりいると思います。それもそのはず、本家のアイズレー・ブラザーズは全米チャート17位までしか行きませんでしたから。

朝10時からレコーディングを続け、たった1日で60テイク以上録音した最後のテイクがこの曲ですから、ジョンの声はボロボロでしたが、かえってそれが魂を振り絞るように唄うロックン・ローラー ジョン・レノンの歴史に残る名演になったのです。

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