君がいるから思うんだ。いい人間になりたいって。
この「恋愛小説家」という映画には
ブリュッセルグリフォンという犬種の
かわいらしい子犬が登場します。
セリフ自体は主人公が思いを寄せる女性に
自分の気持ちを伝える場面で使われますが、
こんな子犬と一緒に暮らしたら、
誰でもいい人間になりたいって思うでしょうね。

人生はチョコレートの箱と同じ。開けてみるまで中身はわからない。
何事もやってみないとわからない。
それが人生です。
箱を開けるのも、チョコを選ぶのも、
自分で決めることが大切です。
自分の人生は自分で決める。
ちょうど2月はバレンタインデー。
ちょっと言い換えるなら・・・
恋はチョコレートの箱と同じ。
あげてみるまで結果はわからない。

君の瞳に乾杯。
Here’s looking at you.
「乾杯、君に会えたことに。」
「君を見つめながら乾杯。」
と訳されてもいいところを
「君の瞳に乾杯。」
名訳過ぎて使いこなせないセリフだが、
新年くらいは言ってみたいものだ。
初笑いにもなる。

大事なのは列車の行先じゃない。乗ろうと決めたことだ。
何かが起きるかもという期待感。
クリスマスもそんな気分にさせてくれる。
でも、実際は何も起きやしない。
新しい何かを起こしたければ
冒険しなければいけない。
冒険は知らなかった自分を発見できる。
知らなかった世界を発見できる。
人には2つの種類しかない。
通り過ぎる列車を見送る人と、
それに飛び乗る人だ。

もうお前の声は聞きたくない。お前のうわさを聞く方がいい。
旅立ちを後押ししてくれる言葉がある。
その一歩が踏み出せないときに、
厳しくも優しい一言。
いつもそばで声を聞いているより、
旅立った若人が遠いところで活躍している、
そんなうわさが聞こえてくると、
嬉しく、誇らしい気持ちになる。
旅は若者を成長させる。
旅立ちを後押しするのは大人の努めだ。

希望はすばらしいよ。何にも替え難い。そしてそれは決してなくならない。
諦めが人生を殺す。
希望だけが人生に命を与えてくれる。
戦争も、政治も、病気も、恋も。
だから、行動こそ希望だと言える。
行動しなければ死んでいるのと同じだ。
だから、行動こそ希望だと言える。
希望さえ失わなければ、
悪あがきさえ、まんざら悪くはない。

タンゴに間違いはない、人生と違って。脚がもつれても、ただ踊り続ければいい。
人生は脚がもつれて躓きそうになることが何度もある。
ただ、年を重ねると、これは躓きそうだということが
踊りながらわかるようになってくる。
若い時のように、脚がもつれても強引に踊ることはせずに
相手に合わせて優しくリードできるようになる。
人生を重ねる楽しみのひとつと言える。

第三種接近遭遇
ハバナの街角で
キミに目を奪われて
ナッシュビルの夜に
心まで奪われた
約束なんかしないのに
3度目の出遭い
宇宙人も舞い降りる
運命のコンタクト
キミとの恋は 未知の連続
星も銀河も 空飛ぶ円盤で
ふたりランデブー

まわり道
ため息のような余韻を残す
恋の唄に疲れたあなたの
せつなげな背中のライン
危なげによろめくピンヒール
バーボングラスを片手に歌う
古い酒場のステージで
僕はまっすぐ歩いていくよ
ジョニー・キャッシュは唄っていたね
まっすぐに歩けるくらいなら
旅に出ようなんて思わなかった
まっすぐに歩けないからこそ
この街であなたに会えたのだから

壁の声が聞こえる
国境にわたしは立っています
エゴイスティックな大義とともに
わたしが遮るのは、自由、希望、夢
わたしの存在は、大いなる矛盾
かつて人々を受け入れてきた自由の国
いまはチャンスを求める者を突き放すのです
閉ざされた道は開かれた国の歪んだ正義
本当のわたしは人々の心の中にあるのです・・・
壁の声が聞こえる 風は壁を越えて吹く
僕は国境を越える 風のように軽やかに

HABANA BLUE
乾いた心 葉巻の煙
ゲバラの面影 クラクション
ハバナブルー
狩が始まる蒼い夜
古い街並み 浮かれたリズム
誰かを呼ぶ声 ラムの匂い
ハバナブルー
獲物が怯える蒼い夜

失われた世界
古いライカは
濡れたあなたの記憶とともに
カラカスの人波に消えた
汗の匂いにうんざりして
残った荷物と僕は街を出た
ロスト・ワールド
失われた世界と人のいう
ここから何が見えるだろう
もうあの息苦しさはない
いい旅をと誰かがささやいている

この美しい世界のために。
おめでとう
両手を開いたその姿は
まるで二人を祝福するかのよう
幸せを守るには代償が必要なんだと
世界も僕も気づいたあの日
コルコバードのこの丘で僕も祈ろう
この美しい世界のために
僕に寄り添うあなたのために

白い帰り道
銀色の飛行機の窓から
見下ろす白い街
何度拭いても見えなくなる
冷たいガラス窓
クリスマスに帰ると書いた
手紙は届いてるかな
雪の下に埋もれた時間は
取り戻すことができるかな
鞄の中にはホワイトハニー
いつもパンケーキ焦がして笑いあった
あたたかなあの場所へ

旅よさらば
島のはずれの 遮るもののない海
はるか足元の 砕け散る白い波
僕は夏の島 君は冬の街
僕だけが旅をしていると思っていた
僕だけが夢を見ていると思っていた
いつも一緒にいたんだね
気づかずに旅してたなんて
ひとりの旅はいつか終わる
ふたりの旅を始めるために

アカカの森
恥の多い生涯を送ってきました。
古老のような大木の前で
たくさんの後悔が昔読んだ小説の
フレーズを借りて浮かんできます。
生命の力にあふれた緑の森は
ちっぽけな僕にもまだ少しだけ
やり直すチカラが残されていると
教えてくれているようです。
僕はもう一度だけ旅立ちの朝の
海を見たいと思いました。

ワンサイドゲーム
紫の煙にかすむ淡い電球の光
ときおり響く硬質なショットの音
デニムのショートパンツからすらりと伸びた脚
細い指がセクシーなブリッジをつくる
8番の黒いボールを見つめて
ちょっと困ったように眉を寄せる横顔
キミの指の間をすりぬけたキューは
ボールを左奥のポケットに落とし
ボクの指の間のマルボロは
長く伸びた灰をテーブルに落とす
振り向きもしない彼女に心を奪われながら
まるで時間が止まったかのように更けていく秋の夜

夏の名残
空に虹を描く雨 海に歌を運ぶ風
夏が色を変えてゆく
僕はハンモックで揺れながら
古びたウクレレをつま弾いている
沈む夕陽が 砂の上に長い影を曳く
ヤシの葉音が ゆるやかにリズムを刻む
あの日届けたかった歌は
夕暮れの潮騒にかき消されてゆく
いまでも残照の中にキミを探す僕がいる

帰れない夏の日
いい波が来そうなんだ。
風が吹いて、あなたの濡れた髪から
日焼けした肩にしずくを落とす。
夕陽は海をオレンジ色に染めているのに
波を待ち続けるあなた。
持ってきたコーヒーはとっくに冷めているのに
あなたを待ち続ける私。
はしゃぐあなたの頬にそっと触れた口づけは
ちょっぴりしょっぱくて少しだけせつなくなる。
波打ち際に暮れてゆく 帰れない夏の日。

夜が明けるまで。
行先も決めずに走り続けていた。
海沿いのダイナーにキミがいた。
恋もお気に入りのピアスも
この店でなくして泣いていたね。
差し出したセーラムを思い切り吸い込んで
ナプキンの黒いしみがまた増えて
涙の向こうに見た笑顔に一目ぼれ。
夜が明けるまでこの道を飛ばせば
思い出も涙も、星になるかな。

キミの声を忘れない。
赤いシートの奥から3番目、
そこがいつものキミの指定席。
お気に入りのレモンパイをほおばりながら、
とりとめのないおしゃべりで笑いあった。
このダイナーで出会って恋をして、
気が付くといつも夜は更けていた。
キミを送ったあとの夜道のせつなさと
あの頃のキミの声を、今も僕は忘れない。

遠出しようか。
シボレーのテールフィンが
4月の光を受けてキラキラと輝いている。
遮るもののない未来が
キミのちょっと気取ったサングラスに
映っては消えていく。
この道がどこまでも続くようにと。
今この時がいつまでも続くようにと。
ラジオからはボブ・ディラン。
あの丘の向こうへ。あの波の向こうへ。
風に吹かれて、遠出、してみようか。

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